【法政大学 専用寮】知名度はないけど、快適に過ごせる街と寮。法政大学 船堀寮に潜入取材!
突然だが皆さんはタワー愛好家たちが提唱する「東京三大タワー」を知っているだろうか?東京23区で思いつくタワーといえば「東京タワー」「東京スカイツリー」・・・。
三大というには3つあるはずだが、全くもう1つが思い浮かばない。他にあったっけ??
実はあるんです。それが「船堀タワー」。ネットで調べてみるとたしかに出てくる。東京タワー333m、東京スカイツリー634m、船堀タワー115m・・・。知名度も高さも全然他のタワーに張り合えていない!さらに言えば「船堀」という街も、筆者の自宅から割と近いエリアなのに全くイメージがない!都内に住む人でも「名前は知っているけど、実際どんな街かは知らない」という方は多いのではないだろうか。
今回の潜入取材先は「船堀タワー」の近くに位置する「法政大学 船堀寮」。謎の街、謎のタワー、そして学生寮。果たして今回はどんな寮が待ち受けているのだろうか。
■船堀の街並み
あれ!?道も広いしキレイな街並み!
もっとローカルでディープな街並みを想像していたため、駅を降りて面食らった。
飲食店をはじめ、商業施設も充実している。
「すごく住みやすそう」というのが正直な感想だ。都内でも変に人気の街だと「たしかに便利だけど、人が多すぎてイヤ」と思ってしまうのだが、そういった雑然とした印象はなかった。逆にローカルすぎる街だと街並みが古すぎたり、治安が悪そうな印象になってしまうのだが、船堀はこのどちらでもないバランスの取れた街の印象だ。船堀はこれといった欠点もなくバランスが取れすぎているからこそ、街の印象が薄いのかもしれない。実はこれといったインパクトはなくても、欠点のない街の方が暮らしやすかったりする。
船堀タワーも気になるところだが、まずは「法政大学 船堀寮」へ。
■外観
写真の真ん中あたりに位置するピンクのアクセントがついた背の高い建物が「法政大学 船堀寮」だ。
■入口
入口で出迎えてくれたのは、左からSさん(キャリアデザイン学部・4年)とOさん(経営学部・3年)だ。彼女たちはRA(レジデント・アシスタント)という有志による寮生リーダー。留学生のサポートをはじめ、寮生の生活を楽しく、快適に過ごすためのコミュニティづくりをするのが主な仕事だ。
「船堀寮」をはじめ法政大学の学生寮にはRAがいて、寮生の快適な生活をサポートしてくれるのも魅力の1つ。寮生リーダーと聞くと堅苦しい印象を受けるかもしれないが、全然そんなことはない。写真の通り、明るくひょうきんな2人が今回「船堀寮」を案内してくれる。
2Fにあるエントランスへと誘ってくれるのだが、あれ!?この建物おしゃれじゃない!?打ちっぱなしコンクリートを使った、美術館のような建物デザインとなっている。
重厚な印象のセキュリティを解除して、中へ。寮生の2人はずっと楽しそうだ。
■郵便受け
1つ目の扉を開けた先には、郵便受けと傘立てスペースがある。郵便受けはどの寮にもだいたいあるけど、傘立てスペースがこんなにしっかりと用意されている寮はなかなか珍しい。
■2つ目のドア
ここから寮内に入るには、さらにもう1つのセキュリティを開けなくてはいけない。
■受付
寮長はだいたいこの部屋にいるらしい。2重のセキュリティに加え、寮長がここで出入りを見守ってくれるという安心できるつくりとなっている。
■食堂
受付の左側には食堂がある。
清潔感があっておしゃれな印象の空間だ。
食堂内にはボードゲームやカードゲームなどみんなで遊べるツールも揃っている。
Oさん「ここは食堂であり、みんなのリビングのような部屋なんです。食事をするだけでなく、みんなで遊んだり、勉強をしたりしています」
Sさん「テスト期間に食堂で仲間と勉強できるのも良いですね。ここで同じ学部の子にレポート添削してもらったり、先輩にテストの傾向を聞いたりすることもあります」
エレクトーンまで置いてある!Sさんにギターを持ってきてもらって、セッション風の写真を撮らせてもらった。
Sさん「食堂の周辺には民家がないから、割と音を出しても平気なんですよ」
そして食堂の奥の一角には、謎の受信機。これは以前、通信系の会社で働いていたという寮長の趣味らしい。紙の説明書きの最後には「米軍放送網」というワードが見える。寮長は仮の姿で実はスパイとかじゃないですよね?
2人がRAの事務作業をしはじめたので、作業の合間に船堀エリアやこの寮での暮らしについて聞いてみた。
Oさん「まず船堀はすごく便利です。スーパーも薬局も近くにあるので日常生活で困ることはないですね」
Sさん「駅までの道のりに飲食店が多いのがうれしいですね。特に近くのマクドナルドは深夜1時まで営業しているので、寮の夕食後にマックに行って、ポテトだけテイクアウトしてくるのが密かな楽しみです」
■ランドリールーム(女性専用)
まずは1Fにあるランドリールームへ。こちらは女性専用。洗濯物の置き忘れがないか確認してもらった上で、取材ということで特別に中へ入れてもらった。
中はこんな感じ。
洗濯機にはホワイトボードのような素材が貼られていて、ここに誰がいま使っているのか書き込むことができる。
他の寮生もきちんと書き込んでいるのか聞いてみた。
Mさん「以前は、この書き込みルールがちゃんと守られていないこともあったのですが、最近は改善されてトラブルもなくなってきましたね。」
Sさん「けっこう口を酸っぱくして言ったからね(笑)」
■ランドリールーム(共用)
1Fにはもう1つ、男女共用のランドリールームもある。
■大浴場(サウナ付き)
この寮にはものすごい共用設備がある。それが大浴場だ。
大浴場のある寮は曜日で男女が入れる日が分けられていることが多いが「法政大学 船堀寮」では時間帯で分けられている。
中に入ると、ラグジュアリー感ただよう大浴場!え!?サウナ付いてる!!!
4人までならゆったり座れて、頑張れば6人でも入れるサイズ。壁面には北欧サウナを思わせるウッドが使われている。
サウナストーンのある本格的なサウナ。ただし、ストーブが故障する可能性があるため、サウナストーンに水をかけて温度・湿度を上げる「ロウリュ」は禁止されている。
さすがに水風呂はないが、その代わりにシャワーが用意されている。シャワーヘッドも通常のタイプとは違うものとなっており、そのこだわりが垣間見える。
脱衣所は「ととのいスペース」としても活用可能。
実際に大浴場をどれくらいの人が利用しているか聞いてみた。
Sさん「けっこう多いと思いますよ。男子の方が利用しているみたいですが、女子は使う人は使うという感じですかね。」
Oさん「男子は友達何人かで入ってるイメージで、女子は個々で入るイメージだよね」
Sさん「うん。ちなみに私はしょっちゅう入ってますね。サウナも冬場はしょっちゅう入っています。この寮に住んでいて大浴場を利用しないのは損ですよ!」
Oさん「え、私、利用したことない」
Sさん「え!?絶対損だよ」
■最上階
モデルルームへ向かうため、最上階へ。
スカイツリーとその手前を流れているのが荒川。高い建物が多くないため、見晴らしも良好。
反対側には「AEON FOOD STYLE」が見える。
Oさん「あそこめちゃくちゃ良く利用しています。行きつけのスーパーですね。23時まで開いているので便利です。だいたい何でもあそこで揃います」
■モデルルーム
モデルルームの中へと案内してもらった。写真では伝わりづらいかもしれないが、1人暮らしには十分すぎるぐらい広い。机の後ろに、もう1つ布団を敷けるくらいのスペースがある。
収納や引き出しもバッチリ用意されている。
ベッド下のスペースも無駄なく収納スペースとして活用!
キッチンの下には小型の冷蔵庫も。キッチンはコンパクトなつくりになっているが「法政大学_船堀寮」では平日は食事が出るため、これぐらいのサイズでも問題ないのだ。
寮の食事についての感想を聞いてみた。
Sさん「野菜も摂れるし、バランスが取れる食事が出るのが良いですよね。栄養が偏らない」
Oさん「食事付きで本当に良かったよね。バイトで疲れていても食べられるから」
Sさん「もし食事がでない寮だったら、毎食ふりかけごはんか納豆ごはんで済ませていたと思うな」
Oさん「普段の食事も美味しいけど、イベントメニューがあるのもうれしいよね」
Sさん「たしかに!私も冷やし中華の日、テンションあがるなぁ」
お風呂とトイレはユニットバス形式。この寮には立派な大浴場もあるので、広々と入りたい時とサッと1人で入りたい時で使い分けが可能だ。
玄関付近の収納。ご覧の通り、人がすっぽり入れるだけのスペースが確保されている。
なんとこの収納。扉に鏡を取り付けてあるため、姿見としても活用できる。どこまでも工夫がこらされた空間だ。
ベランダもちょっとしたアウトドア用の椅子を置けるほどの奥行きがある。洗濯物や掛け布団なんかもがっつりと干せそうだ。
あれ、あそこに見えるのはもしかして!!!
Sさん「そうです。あれが船堀タワーです」
あれか!
タワー・・・?・・・うん、タワーだよね。
Oさん「船堀タワーの下はイベント会場・コンサート会場・映画館なんかもあるんですよ」
え!?充実してる!映画館にコンサート会場まであるの!?あとで行ってみます!
■屋上
寮長さんが特別に屋上へと連れて行ってくれた。フェンスで囲まれていて落下防止の対策もバッチリ施されている。周りにそこまで高い建物がないから見晴らしも良好だ。
寮長「普段は、屋上には上がれないようになってるんですけど、江戸川と荒川の花火大会の時だけ、屋上で花火を見れるようにしています」
なんと粋なはからい!「法政大学 船堀寮」に住めば、大浴場&サウナと花火大会というオプションが付いてくるのだ!
■1F ごみステーション
最上階からエレベーターで1Fへ。この寮は2Fにエントランスや食堂があり、学生たちは3F以上の階に居住しているため、1Fは地下のような存在になっているのだ。
ごみステーションはイヤなニオイもなく、きちんと使われている様子だ。
■1F 駐輪場
駐輪場もなかなか大きい。
Sさんの自転車を出して乗ってもらった。
Sさん「このエリアは自転車があると色々と行けて便利です。ふだんよく行くのは「シャトレーゼ」ですね(笑)。ディズニーランドには40分くらいで行けて、東京タワーまでだと2時間ぐらいで行けました(笑)。」
寮内を一回りしたので、寮長とSさんOさんに挨拶し、船堀タワーへ。
■船堀タワー(タワーホール船堀)
建物1F。
たしかに映画とコンサートの告知ポスターがある!
建物内には会議室やイベントホール、結婚式場まである!
想像していた以上に様々な用途で利用できそうだ。
■船堀タワー(展望台)
おおー!なかなか絶景!
正面に東京三大タワーの仲間である「東京スカイツリー」が見える。
船堀の街並みを一望。東京でありながら穏やかな風景が広がっている。
「船堀タワー」から見た「法政大学 船堀寮」。
法政大学 船堀寮のまとめ
いかがだっただろうか。謎の街「船堀」、謎のタワー「船堀タワー」、謎に豪華な大浴場、そして謎に楽しそうな寮生2名。
謎づくしの潜入取材だったが、その実態を解き明かしてみると
■謎の街「船堀」・・・街として欠点のない暮らしやすい住環境
■謎のタワー「船堀タワー」・・・思いのほか見晴らしが良く、タワー下のビルにもバラエティ豊かな施設が多数
■謎に豪華な大浴場・・・サウナにも入れる、素晴らしい共用施設
■謎に楽しそうな寮生2名・・・寮生活も大学生活も楽しそう
という結果になった。
街も寮も派手さと知名度がないだけで、めちゃくちゃ住みやすそうだという印象だ。周りに影響されずに自分らしいライフスタイルを過ごしたい学生の方に特にオススメしたい。
※本記事の内容は2024年7月時点です。(撮影・西泰宏/文:田中文庫)
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